ina takayuki
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Photo by Kazuhiro Tsushima (TONETONE PHOTOGRAPH)

fin.st. -おわりはじまり-

おわりがはじまり、はじまりがおわる。

気が付けば季節は何回も巡り、いつまでも芽吹き枯れる。
旅人の足は、この約束の地にまた巡り着く。

退廃こそ心理。全てのモノは生まれ落ちた瞬間に無に向かう。

まるでそれは、砕けた宝石のように、満ちかけた月のように、滴り落ちる血液のように、 比類なき犯行、未来への劫火。

表と裏は対に在るからこそ、意味があり、 離れた瞬間に無力化し、姿を変える。

ここが地獄であってもそれでも踊り狂い歌い描き生きる。

ゲームは続く。
仮宿で羽を休めたなら、那由他の彼方までいざ進め。

ボクはアナタで、アナタはボク。
どうせ狂うなら一緒に踊りませんか?

時空を歪めるほど、ロマンチックに懺悔して。


「あれから3年間描き続け向き合ってきた正方形のキャンバス。たくさんの土地で新しく出会いそして別れ辿り着いた作品たちをようやく披露致します。この3年は急激に進化し、変化した月日でした。まだまだ道の途中ではありますが、ボクが見つめている道中の大事な瞬間でもあります。ボクの断片たちが見てくれる方に少しでも寄り添う事が出来れば幸いです。そして今回の個展会場であるアパートメントストア。期間限定で5年前にオープンし一番最初にボクが展示をさせて頂きました。そして一番最期もボクの展示で。本当に感慨深いです。5年前に共にした時間を想い出しながら、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
ina takayuki」