OPEN CLOSE -ひらくとじる-
Fen. gallery
TOKYO , JAPAN
2016.11.16
開けばいつもそこには未知が広がり、閉じればいつもそこには奇知が富む。
旅人が風に吹かれて、口笛を吹く。靴磨きが雨に打たれて、笑顔を作る。
転がる石の様に、人は漂い、まどろみ、乾杯を繰り返す。
それでいいじゃないか。さぁ歌をうたおう。
まるでそれは、
大木の年輪のように、よせてはかえす波の様に、
鳥達の大移動のように、理由なき、潤う欲望。
闇は全てを愛し、光は全てを憂う。
成長こそ麻痺の連続で、無知は万物に勝る。
それでも旅人は足を止めない。
そこが例え地獄であっても進むしかないのだ。
一瞬の快楽や悲哀や虚無に襲われても、
それでも踊り歌い描き生きる。
明日はない、ましてや昨日なんて欠片もない。
刻々と小さく刻む他、選択肢はない。
素敵な遊戯は続く。演目や表現は違えど、
己はそこにあり続ける。
ボクはアナタで、アナタはボク。
さぁ一緒に踊ってくれませんか?